低炭素社会は可能か
(文章の後半で、
水素ではない新しい可能性について紹介します)
昨晩のNHKニュース9では、
二酸化炭素削減について特集していたようだ。
例えば燃料電池がもてはやされたり、
水素燃料がもてはやされているが、
仮に水素燃料が普及したとして
数十年後に
「水を排出することで、思わぬ災害が起きるようになった」
などといったことにならないか。
良いと思われる施策についても、
必ず検討の余地が入ってくる。
(そもそも水素を取り出すエネルギーは?
水素は枯渇しないと言われるが、水素の大量利用による弊害はないか?)
ヨーロッパの目指す<ー25%>には、
それこそ15軒に1軒が巨大な太陽光パネルを設置する必要があるという。
愛知万博の際、
私は名古屋大学での環境フォーラムを聞きに行ったが
「日本の環境技術・電池技術は進んでいる。
この技術を一足飛びに途上国などに普及させることが大切」
という方向性の会議であった。
他方で、ごみ問題に取り組む私の恩師は
「日本のごみ行政は全然なっていない。
まずは、企業側の発生源を減らすことだ。」
といい、日本の技術を過信していない。
さて、昨日のNHKで
日本のCO2発生源比率を、このように紹介していた。
(数字は、うろ覚え)
工場:40%
運輸:19%
家庭・オフィス:38%
「家庭・オフィスの比率も上がっていて、
家庭の協力なしでは削減は不可能」
私の感想としては、
「家庭とオフィスは全く違うだろう…」ということ。
私の恩師に言わせれば
「家庭ごみの包装紙も、
企業が作らなければ必然的に消費者はマイ容器に詰めて買い物をするから
ごみとしても発生しない」
となるのだろうか?
コンビニのポテトチップスも量り売りができればいいのに……
他にも、
ウィーンでは焼却工場の熱を利用して
各家庭にパイプラインで温風を送っていたので
暖房費がほとんどかからなかった、
という例がある。
これだけ二酸化炭素で色々言われていたが、
ラジオ「武田鉄也の今朝の3枚おろし」で驚愕意見。
(私は、武田さんの環境論については、あまり賛同していないが)
…温暖化の原因がCO2じゃないという意見。
…「温暖化」という言葉を初めて発表した学会で
…わざと夏の暑い中こっそりエアコンを切って
…暑さをわざとらしく演出したじゃないか、という批判が出てきた。
…CO2の温室効果力は原因の5番目か6番目にすぎず、
…単純に<太陽活動の活発化>が温暖化の原因である
という論説が紹介されていた。
説はどうあれ、
現実の社会風潮が温暖化に興味を持ってきている以上、
またCO2が全くの無関係だと言えなくなっている以上、
いずれにしてもCO2の削減は目指すべき方向性であることに変わらない。
ラジオ「清水國明のフォレストパラダイス」から
水素ではない新しい可能性について。
それは<マグネシウム>
地球上で8番目に多いマグネシウム。
(約千八百兆トン)
太陽光を集めてレーザー化する技術が開発されたことによって、
マグネシウムにも注目が集まった。
海に大量に存在するマグネシウムをエネルギーに変え、
また海に戻すことができる。
国のRDF燃料(ごみの固形燃料化)も数ヶ月前に破たんしたが、
技術がブームになることなく
真偽のほどをきちんと検討する必要がある。
日本は少子化
世界では人口増大
あらゆるミスマッチを解消していかなくては、
問題は解決していかない。