先日の仲道郁代さんリサイタルでの話が興味深かった。
モーツァルトの時代と今ではピアノの製造技術力が違い、
当然楽器の質も違ってくる。
当時のピアノの復刻版を入手して、当時の音を再現しようと仲道さんは努めているそうだ。
音符の意味も違い、音の粒は揃えるのではなく個性を持たせるのだとか…
今の教則本と、モーツァルトの時代の教則本では
考え方も違うし、中身も違う。
楽器も音符の考え方も違うからこそ、当時の音を追求するのだとか。
しかし更に、現代に生きる我々を聴衆とする時には、
単に昔を再現するのではなく、
昔と今が違う事を念頭に現代の聴衆に向けて演奏すると…。