hasihiro25のつぶやき

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月からの電力供給論

要点
・月で太陽光発電して、マイクロ波で地球に電気を送信する
・エネルギー問題が解決すれば、戦争はなくなるのか?!
・電力問題が解決したら、石油は使わなくなるのか?
スマートグリッドからスーパーグリッドへ(孫社長の提言)
(アジア全体で、電気を分かち合う構想なのか)
 
 
  
 
最近は21時あたりに寝てしまう私ですが、
3月26日(月)の後半の企画見たさに録画してみました。
 
そしたら、前半の企画もかなり興味をひかれた。
都市伝説というか新説がストライクするかどうか?!というプレゼン企画。
 
 
「2009年おたまじゃくし事件は、
大物有名人のスキャンダルから目を背けるために
人が人為的にヘリコプターで上空から撒いた」
 
確かに、竜巻説などよりは信憑性がある。
ただ、スタジオでは色々突っ込まれて「信じられない」という
結論になってしまったが…。
 
 
私が一番興味をひかれたのは
「将来、電力のすべては月から送られてくる。
そうすれば争いが起こらなくなる」
というもの。
 
 
技術的な問題は後で触れるとして
どんなにエネルギー供給問題が解決されたとしても
独占・寡占・奪い合いなどは別問題であり、そう簡単に無くならない。
(争いを無くすことは悲願なので、“決して”無くならない…とは言わないが)
 
食糧においても、
人口がさらに増大すれば供給自体は足りなくなるが
現在は先進国の富裕層が独占しているが供給総数自体は需要を上回っている。
 
食糧だけでなく、
今は水資源を世界で取り合っている状態でもある。
 
 
 
たとえエネルギーが無限に作れる世が来ても、
エネルギーの奪い合いや争いの火種は何かしら起こるであろう。
 
(また、十分なエネルギーが生産されたら、今度は「まだゆとりがある」と感じて消費が増えるだろう)
一国が過度なエネルギーや資源を持つことは
必ず国際社会の反発なり言いがかりなり強奪なり、足の引っ張り合いが生じると思う。
 
 
 
 
 
[エネルギー&経済ライターの川崎さちえさんの新説提起]
 
さて、そもそものエネルギーの発電について。
地球上だと、サハラ砂漠を太陽光パネルで埋めてしまおうという計画もある。
水面に花開く新型ソーラーも。
http://www.afpbb.com/article/environment-science-it/environment/2862159/8509300
 
宇宙空間では、三浦折りという特殊な折り方で衛星のソーラーパネルを畳んでいる?
 
 
近年は、海底にまで支柱を打たなくてもよい洋上風力発電が登場したり、
国立公園に影響を与えないように斜めに掘削する地熱発電が本気で検討され始めたり、
タービンの回転ではなく 振ったり、【圧電素子】で力を加えるだけで発電できる。
JR新宿駅の階段の全てに圧電素子をつけた場合、何Whの発電になるのだろうか?
 
 
では、宇宙での太陽光発電という選択肢。
月は地球よりも大気がないため、
乱反射することなく太陽光が降り注ぎ、効率よく太陽光発電ができると考えられている。
「技術面ではクリアしている」
 
水素さえ持っていけば、月には酸化物があるので
月にある素材(砂など)を使って太陽光パネルを作れるというのだ。
(近年は、従来よりも軽く設置しやすいパネルが登場した。若干発電効率は落ちるそうだが…)
 

月の赤道上を太陽光パネルで埋めてしまう。
清水建設が提唱している計画で、
幅400km×長さ11000km
 
 
「人類がそんなことをしてもいいの?」
と番組内で声があった。
 
 
さて、幅400kmと長さ11000kmのパネルを作るとしたら
専門のロボットがあるにしても期間とコストはどのくらいかかるのか?
実際にやってみないと、計算通りに進まない要素などは幾らでも出てくると思う。
 
電気を送電線で送るというだけで、結構なロスがあるという。
月から地球へ電力送信するのは、マイクロ波とレーザー光だという。
この時の電力ロスについて、詳しいデータはあるのだろうか?
 
 
計画を進めるためのコストは数兆円だが
経済効果が1000兆円になる??!
2050年に送電開始予定。
「新手の詐欺にしか思えない」という声もあった…
 
発電量は、170億toeに至る。
2009年の全世界の電力消費が110億toe程度だったそうだ
2030年には、全世界の電力消費は170億toeに至るという。
(参考:BP統計2010 の図を大まかに図面で見た感じ)
 
 
ところで、toeってなんですか?
 
 
石油を必要としなくなる……という文言があったが、
ビニールとかプラスチックとか有機溶剤とか
直接エネルギーになるものでなくても石油の依存度が高い現代社会。
エネルギー問題を本当に月からの電力で解決したとして、
石油からの依存は脱却できるのか?
そして、中東などの産油国とのパワーバランスはどうなる??
 
 
 
多くの家庭は、電力会社と家庭の【一対一】でやり取りをしていると思う。
私は「スマートグリッド」という言葉を初めて聞いたのは日立のCMだった。
 
家庭の太陽光パネルで発電し、余った電力を電力会社に買い取ってもらう。
これも、電力会社と家庭の【一対一】のやり取りが双方向になっただけだ。
 
スマートグリッドになると、
一対一ではなく対象区域内で電力会社を経由せずに電力を融通しあうこと…
(…という解釈で良いのかな?)
 
サーバーと端末が通信していたのが、P2P通信に切り替わるようなイメージ。
 
 
ただ、スマートグリッドは限られた地域の話。
 
ソフトバンク孫社長は日本中にメガソーラー構想を掲げているが、
もう一つ気になるのが【スーパーグリッド】
 
ロシア東部、朝鮮半島、中国、日本全国をスマートグリッドでつなげてしまう構想。
 
私もきちんと調べてはいないのだが、
電力の送電でどれだけのロスが生じるのだろうか?
将来的に、マイクロ波とレーザー光による送電が主流になったとしても
天候などの悪条件で数値は大きく変化しないのだろうか??
 
 
私もざっくりとしか調べていないので、詳細が分からないのが残念だ。
月からの電力供給にしろ、スーパーグリッドにしろ、
ただ反対や不信の目を向けるのは簡単だが
前向きにきちんと精査したうえで、実現可能な手段には支援するくらいの心持ちでいたいと思う。