<大丈夫>は、物事を<大丈夫>ではなくさせる
昨日の長野市での研修は、
【グランドインターコンチネンタルホテル】
の方に来ていただいての講習でした。
横浜桜木町のホテルですが、
浜松町の東京ベイに勤めている講師の方でした。
主題は、<ホスピタリティとは何か?>
ホスピタリティとサービスの違い。
ラテン語の語源では
<Hospes> 保護・歓待
キリスト教を布教させる為の十字軍。
その十字軍の傷を癒した場所(元は教会など)⇒ホスピタル
もてなしをする人⇒ホスト・ホステス
<servus> 奴隷
サービスは義務でやるもので、
ホスピタリティ(おもてなし)は自分の意思で行うもの?
とにかく違うものである、と。
講習の中で、
「今後は店の中で<大丈夫>という言葉は
使わないようにしてみましょう」
あるレストランの例。
電話で女性が
「子ども連れですが、大丈夫ですか?」
電話応対者は
「(子ども向け料理はあります)お子様連れでも大丈夫ですよ。」
さて、その後数人の母親と数人の子供が
レストランに訪れました。
デザートを食べる頃には、子どもたちが騒ぎだした。
母親たちは、おしゃべりに夢中になっている。
個室が空いていたので、レストランスタッフが
「個室もありますが、いかがですか?」と移動を促したところ
【母親がぶち切れした】そうだ。
「事前に電話で<子連れだけど大丈夫か?>と聞いたじゃないか?!!
今さら何を言ってるんだ!!!!」
まぁ子どもに注意もしないで逆切れする母親はどうかと思うが、
ここで言うのは
<大丈夫>という言葉が何に対して<大丈夫>なのか?
<大丈夫>という言葉は、日本語の説明の経緯を省いてしまう言葉だと。
いざ、<大丈夫>という言葉を使わないように意識しても難しい。
つい使ってしまう。
こんな調子で、次回からの接客は<大丈夫>だろうか?
……あ、また使っちゃった。