hasihiro25のつぶやき

長野県の、しがない派遣社員。ゲーム、ニュースの感想などつぶやき

道に落ちている1円を拾うのは得か損か……ガソリンの価格の話

思いついたまま書くので、長い文章です。
 
 
 
今日から、ガソリンの暫定税率が下がると同時に、
醤油などの生活用品が値上がりするという。
 
エイプリールフールの嘘だと言ってほしい……という方も多いだろう。
 
 
 
 
さて、こんな問題を聞いたことがある。
『あなたは、10m手前で1円玉を落としました。
 1円玉を拾いに行くのが得か損か、あなたはどう思いますか?』
 
 
10m離れている所まで歩いていったら、
1円拾うよりもカロリー消費の方が大きい…という
考え方もある。
さぁ、拾いに行くか諦めるか………どちらが得か、文章の最後で触れよう。
 
 
 
 
 
 
日本で一番高いガソリンは長崎県対馬だという。
3月段階で、レギュラーが182円ほど。ハイオクも190円超。
 
長野県は本来東京より10円高いガソリンだったが、
いまや東京と足並み揃えて153円(3月時点)だった。
 
対馬や東北など、ガソリン価格が高いところでは路面価格表記を出していない。
私が5年前に旅行に出かけた飛騨高山でも、表示はしていなかった。
 
 
3月時点での私の知っているレギュラー価格
環状8号沿い…147円
大宮中心街…152円
甲府清里150円
群馬高崎…143円
桶川鴻巣147円
 
イラク戦争前は、東京で91円。長野県東部で103円。松本で106円
 直江津では95円台だったと思うが、1店だけ85円という店があった)
 
 
私は携帯の販売業界に身を置いているので、
非常に業界のスピードが速い。速いスピードについていくという発想が身についたことは
とてもありがたいことだ。
 
そして、ビジネスにおいて成長する発想は『自分がその立場だったらどうするか?』を考えること。
 
それに習って『自分がガソリンスタンドの店長だったら』を、ここ数日考えている。
やはりスピード重視で、私は4月1日に暫定税率分、値段を下げるだろうな。
(ただし、離島だったり小規模経営者だったら、値下げは無理なので3月在庫分を早く売り切るよう努める)
 
 
各社対応は様々。
3月の25円分高いガソリンを売りつくして閉店している店。
4月からの集中来客に備えて、たとえ仕入れが高くても徹底的に仕入れしている店。
赤字を大きくできない小規模店舗では、3月分を売りつくすまで値下げできないという。
 
 
 
 
 
 
暫定税率の下がる瞬間に多くの方がガソリンスタンドに詰めかけるニュースを
朝から報道している。
日経によれば、2割強のガソリンスタンドが値下げに踏み切っているようだ。
 
ただ、「1円でも安い店を探して回る」という行為に私は賛成しかねるのだ。
何千リットルも利用する輸送業者はともかく、
月に何十リットル………という単位の個人が「1円でも安い店」を探すことは、果たして得なのか?
 
 
 
 
 
私も携帯を売っていると、こちらが価格表示しているのに
競合店が価格表示をしていないというケースがよく見受けられる。
 
「向こうの方が1000円安かった」と言われて買ってもらえないこともあったし、
(売り逃すくらいなら、私は1000円値引きして買ってもらう)
 
すごい場合には
「ここは1円ケータイだけど、向こうは0円だったから」と
たった1円の差で買ってもらえなかったこともある。
 
 
表示を出さない店は卑怯だと思う。
しかし、いざ自分が価格を隠してみると、お客様が寄り付かない。明らかに成約率が下がった。
そして、自分よりも数百円高い店でも、値段を出している店で買う方が多かった。
高くても、安心感を理由にドコモショップで買う方も多い。
 
 
<値段がすべてではない>ということを学んだ一例だった。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
値段がすべてでない……その一方で、文字通り「1円でも安い店」を探す人もいる。
 
「今買えばいいのに…」店頭に居ると、そう思うことも多い。
 
……また、検討してきます。
……他の店も探してみます。
 
そう言って後日来店したら、もうその商品は在庫が無いんだ。
「だから、あの時買うべきだと言ったのに…」 そういう場面を少しでも減らすのが販売員の力量だ。
 
 
1円を気にしているうちに、肝心な商品が手に入らないこともある。
 
また、1円でも安い商品を探すのに、すごく時間をかける人もいる。
その時間があれば、もっと他の消費や、もっと他の収入に割り当てられるんじゃないの?
 
 
「値ごろ感」というが、
1リットル150円のガソリンが高い高い! と言いながら
我々は500ミリリットルのジュースを平気で飲んでいるじゃないか。
 
 
繰り返し言うが、何千リットルも使う輸送業者ならともかく
月に数十リットル使う個人が、ガソリン価格を1円でも探す……そのことに
どこまでメリットがあるか、よく考えた方がいいんじゃないかと思うのだ。
 
 
 
 
『禁じられた数字』という会計の本を読んだ。
サブタイトルは
上巻:食い逃げされてもバイトは雇うな
下巻:「食い逃げされてもバイトは雇うな」なんて大間違い
 
 
 
気になった語句は、「チリが積もっても山にならない」というもの。
 
細かいところでケチケチする人が多いが、
そういう人に限って、大きな場面でドカンと使う。
 
車や家など、「大きい買い物だから」と高額を使う。
2000万単位の買い物の際に、20〜30万円の無駄に気がつかない。
 
 
コツコツためても、まとめて無駄遣いしたら意味がない………その言葉にハッとさせられた。
 
 
 
1円での安く………その労力はもっと他のところに充てられるんじゃないか?
局所的にお金を観るのではなく、全体を大局的にお金を見なければ。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
さて、最後に『10m手前で落とした1円玉の話』
 

ここまで延々と「1円にこだわる本質を疑え」と書いたが、
私なら1円玉を拾いに行く。
 
10m手前に戻ろうが、そのまま別の作業をしようが、
結局、人間は常にカロリーを消費し続けるのだ。
 
10m手前に戻る行為が、特別カロリーを消費するわけではないだろう。
 
 
 
視点を一つに縛りすぎることなく、
「1円とは何か」を考える………答えは一つではないはずだ。